5月の消費者物価、前年同月比1.9%上昇

(韓国)

ソウル発

2025年06月06日

韓国企画財政部は6月4日、2025年5月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比で1.9%上昇し、食料品やエネルギー類を除いたコア物価は2.0%上昇したと発表した(添付資料表1参照)。CPIの前年同月比の上昇率は、2024年12月以来5カ月ぶりに1%台に低下した。

品目別にみると、農畜水産物の物価上昇率は、野菜類や果実類といった農産物の価格が下落し、水産物の物価上昇率が鈍化したため、前年同月比0.1%となった(添付資料表2参照)。石油類の物価上昇率は、国際原油価格の下落などを受け、前年同月比マイナス2.3%と、前月(マイナス1.7%)に引き続き下落した。個人サービスの物価上昇率(3.2%)は、外食および外食以外のサービスの物価上昇率が縮小したことで、前月(3.3%)に比べてやや縮小した。

政府は今後、農畜水産物などの国民生活に密接に関連し、かつ価格変動性の大きな品目を中心に、需給や流通の状況を点検し、必要に応じて対応策を講じる計画だ。

(橋本泰成)

(韓国)

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