「香港国際医療&ヘルスケア・フェア」へ出展、日本産品をPR
(香港)
香港発
2025年06月10日
香港貿易発展局(HKTDC)と香港医療・健康機器産業協会(HKMHDIA)は5月26~28日、香港コンベンション・エキシビションセンター(HKCEC)で、医療・ヘルスケアに関する製品やサービスにフォーカスしたBtoB向け展示会、第16回「香港国際医療&ヘルスケア・フェア」を開催した。
同展示会は、「国際ヘルスケアウィーク(IHW)」のフラッグシップイベントとして開催され、併催された第5回「アジア・グローバルヘルス・サミット(ASGH)
」には、世界中から80人を超える専門家やビジネスリーダーなどが参集。公衆衛生、医療技術の飛躍的進歩、健康・エイジング、グローバルビジネスと投資協力など幅広いトピックスに焦点を当て、スタートアップや香港の大学がショーケースとして出展し、投資家とのマッチングなども行われた。
HKTDCによると、「香港国際医療&ヘルスケア・フェア」では、「スマートヘルス体験を促進させるイノベーション」をテーマに掲げ、「メドテック(注1)」「ジェロンテック(注2)」「グリーンソリューションズ」の3つの分野に焦点を当てた。病院設備、リハビリテーション、高齢者ケア製品が紹介され、3日間の開催期間中に合計57カ国・地域から前年実績を上回る1万3,000人以上のバイヤーが参加した。
ジェトロは、前年に続き(2024年5月23日記事参照)、医療・ヘルスケア分野の海外展開支援事業の一環としてブースを出展した。海外バイヤー向けのBtoBオンラインカタログサイト「Japan Street」およびJapan Streetに掲載されている同分野の企業広報素材を活用し、日本産医療・ヘルスケア関連商品のプロモーションを実施した。
ジェトロブースへは、国・地域別でみると、香港のほか、中国本土、韓国、マレーシア、スイスなどから、業種別でみると、製造業者、公的医療機関関係者、流通業者などからの来場が多く、高い関心が寄せられていた。特に、健康志向が強いといわれる香港のバイヤーからは、日本の健康サプリメントに対して高い関心が寄せられた。
来訪者からは、「前年開催時よりも来場者が増え、展示会全体に活気が感じられた」との声が多い一方で、「出展者数は変わりないが、会場規模は前年開催時よりも縮小しており、やや窮屈になった」との声も寄せられた。
ジェトロのブース(ジェトロ撮影)
(注1)メディカル(医療)とテクノロジー(技術)を組み合わせた造語で、情報通信技術(ICT)を医療に活用する取り組み。
(注2)ジェロントロジー(老年学)とテクノロジー(技術)を組み合わせた造語で、テクノロジーによって高齢者が直面する問題を解決する取り組み。
(大野豪太)
(香港)
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