李大統領、トランプ大統領と電話会談、関税協議の早期妥結で一致

(韓国、米国)

ソウル発

2025年06月10日

韓国政府は政府報道官による書面ブリーフィング形式で、6月6日に李在明(イ・ジェミョン)大統領が米国のドナルド・トランプ大統領と初の電話会談を行ったことを発表した。電話会談は、大統領就任2日後に行われた(2025年6月5日記事参照)。会談時間は約20分間だった。

まず、トランプ大統領は李大統領の勝利に祝意を述べた。李大統領は、トランプ大統領の祝意に対して謝意を表し、外交の基盤である韓米同盟の重要性に言及した。ついで、互いのリーダーシップを高く評価し、今後の韓米同盟の発展のために緊密に協力していくことで意見が一致した。また、韓米間の関税協議に関し、両国ともに満足できる合意が早期に達成できるよう努力していくことで一致した。

さらに、両大統領は、韓米同盟の発展に向けたより突っ込んだ協議を行うため、多国間会議や両国への訪問機会などを活用して、可能な限り早期に会うことでも一致した(注)。

今回の電話会談では、双方の大統領選挙のさまざまなエピソードや経験についても会話が交わされた。特に、それぞれ経験した暗殺の危険や政治的困難について意見交換をし、困難を乗り越えることで強力なリーダーシップが生まれるという点で共感した。

同ブリーフィングは、今回の電話会談が韓米関係の懸案事項について協議しただけでなく、首脳間の信頼と友好関係を深める契機となったと評価している。

(注)韓国各メディアは同6日、大統領室のブリーフィング内容として、カナダ・アルバータ州で15~17日で開かれる主要7カ国(G7)首脳会議に李大統領が招待され出席されることになった、と報じている。

(橋爪直輝)

(韓国、米国)

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