2025年4月のCPI上昇率は前年同月比4.1%

(ケニア)

ナイロビ発

2025年05月12日

ケニア国家統計局(KNBS)は4月30日、2025年4月の消費者物価指数(CPI)上昇率が前年同月比4.1%だったと発表PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)した。2024年10月の2.7%を底に、再び上昇傾向にあるが、依然として中央銀行の定める2.5~7.5%のターゲットレンジの範囲内にとどまっている。

項目別でみると、食料・飲料(7.1%)、交通(2.3%)、住宅・水・電気・ガス(0.8%)だった。食料の内訳では、スクマウィキ(32.8%、注)、トマト(25.5%)、キャベツ(18.1%)、ジャガイモ(17.6%)が大きく上昇したのに対して、輸入の多い小麦粉(10.8%下落)や砂糖(3.7%下落)は為替の安定化により低下した。食料以外では、ガソリン(9.9%下落)やディーゼル(8.5%下落)など燃料価格が落ち着いているのに対して、バス料金は大きく上昇し29.4%となった。

ケニアのスタンビック銀行は5月6日、4月の製造業購買担当者景気指数(PMI)を52.0と発表PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)した。ここ2年で最も高い数値で、同行のエコノミストであるクリストファー・レジリショ氏は「顧客からの需要が高まり、企業は調達活動を拡大し、原材料や投入財の在庫を増やしてきている。この兆候が特に強いのがサービス産業と農業だ」と評価した。

(注)ケニアで最も食べられている野菜。

(佐藤丈治)

(ケニア)

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