包括的最低収入を160ドルに引き上げ
(ベネズエラ)
ボゴタ発
2025年05月07日
ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領は4月30日、労働者の1月当たりの包括的最低収入(注)を160ドルに引き上げ、翌5月1日から施行すると発表した。食料補助は月40ドルで変わらず、今回増加したのは「経済戦争に対するボーナス」で、90ドルから120ドルに増加となった。なお、最低賃金は月130ボリバル(約1.5ドル、4月30日換算レートで1ドル=約86.85ボリバル)で、2022年3月から変わっていない。
またマドゥロ大統領は、月50ドルの年金を物価指数に連動するかたちで増額するとともに「家族保護統合ボーナス」の創設を発表した。統合ボーナスは5月1日から順次、支給開始し、少なくとも500万世帯が受給対象となる見込み。詳細については後日、デルシー・ロドリゲス副大統領が発表すると述べた。
(注)最低賃金のほか、政府が支給する補助金を含めた1カ月に最低でも受け取れる収入。
(マガリ・ヨネクラ、中山泰弘)
(ベネズエラ)
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