ラオスでJ-cert生活・職能日本語検定を本格的に開始
(ラオス)
ビエンチャン発
2025年05月14日
ラオスの首都ビエンチャンにあるラオス国立大学ラオス日本センター(LJI)で5月7日、「J-cert生活・職能日本語検定(以下、J-cert)」の本格的な実施のためのオープニングセレモニーが開催された。同検定試験は、2024年9月8日にプレ導入として、初回が実施されていた。ラオスは、同検定の本格的な実施国として14カ国目となる。
J-certは、実用性を重視した日本への就労・留学に必要な日本語検定として、2009年から国際人財開発機構が実施し、年間約2万人が受験する日本語検定試験だ。筆記試験のほかに、インタビュー試験もしくは論文テストも用意されている。ラオスでは、ベーシックコース(注)は2カ月ごと(1月、3月、5月、7月、9月、11月)の年6回、アドバンスコースは年1回(7月)行う計画だ。担当者によれば、受験費用はいずれのコースも20万キープ(約1,320円、1キープ=約0.0066円)。
LJI担当者によると、本試験の合格者は留学における認定申請で認められるほかに、技能実習(介護)にも使用できる。また、日本の職業能力資格証明(ジョブカード)に記載可能という。同機構は希望者に対し、日本企業への就職の橋渡しや企業人材登録の支援も行う。
外国人の日本語能力を測る試験としては、J.TEST実用日本語検定と日本語能力試験(JLPT)もある。うち、特定技能(2022年8月9日記事参照)の日本語要件にも対応する日本語試験としてJLPTがあるが、年1回のみ実施されている。
(注)J-certの検定試験は、ベーシックコース(JLPTのN5~N4相当)、アドバンスコース(N3~N1相当)、その上にマスターコースがある。
(山田健一郎)
(ラオス)
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