ポーランド最大規模のポップカルチャーイベント、ワルシャワで開催
(ポーランド、日本)
ワルシャワ発
2025年05月01日
ポーランドの首都ワルシャワの国際展示場「EXPO XXI Warsaw」で4月26~27日、ポップカルチャーイベント「ワルシャワ・ファンタジーフェア 2025春(Warszawskie Targi Fantastyki - Wiosna 2025)」が開催された。このイベントは、来場者1,300人程度の小規模なイベントとして始まり、2022年冬からはワルシャワ市内最大の国際展示場で行われるまでに成長した。毎年春、夏、冬の3回開催されており、2024年は4月、8月(北部グダニスクでの開催)、12月に開かれ、12月には約2万3,000人が来場した。
今回は出展者数が450以上になり、来場者数は今後発表予定だが、前回を超える勢いだ。ポーランド最大規模のポップカルチャーイベントとして知名度が高く、グッズ販売やワークショップ、コスプレゾーン、著名人によるサイン会や講演会などが楽しめる。若年層からファミリー層まで幅広い来場者でにぎわいを見せた。会場では「ワルシャワ・ゲーム・デーズ」も同時開催され、新作ゲームの体験会やゲームトーナメント、ゲーム配信者との交流会などが行われた。
会場の様子(ジェトロ撮影)
グッズ販売コーナーでは、日本のアニメを含むキャラクターグッズや漫画、食品、手作り雑貨などの商品が販売された。アニメ関連の商品を確認したところ、二次創作グッズの販売が中心だったが、中には正規品のフィギュアやぬいぐるみを扱う出展者もいた。正規品を扱う出展者に話を聞いたところ、商品の多くは欧州の工場で作られたものや、第三国経由で輸入したものだが、最近ではライセンス商品を扱う日本企業に直接発注することも増えているという。販売価格をみると、二次創作のデザインを使用したアクセサリーは1,500円、Tシャツ3,000円程度なのに対し、正規品のフィギュアは6,000円から1万円程度と比較的高価だ。それでも多くの来場者がライセンス商品への関心を示し、出展者は休む間もなく接客に追われている様子だった。アニメ関連商品のほかには、和食器や着物の販売を行う出展者にも注目が集まっていた。
(左)日本から輸入されたライセンス商品のフィギュアを扱う出展者、(右)和食器や着物を扱う出展者(ともにジェトロ撮影)
(金杉知紀)
(ポーランド、日本)
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