タイ政府、仏教上の祝日における酒類販売の規制緩和に関する新告示が施行

(タイ)

バンコク発

2025年05月13日

タイの仏教上の祝日(注)における酒類販売規制緩和をめぐり、タイ首相府告示2025年「アルコール飲料の販売を禁止する日の指定PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)」が5月9日に官報に掲載され、翌日10日から施行された。同告示案は、3月から4月にかけて意見公募が行われていた(2025年3月26日記事参照)。

告示の概要は次のとおり。

〇2024年12月18日付の首相府告示2024年「アルコール飲料の販売を禁止する日の指定」を廃止する。

〇タイの仏教上の祝日において、次の場所を除き酒類の販売を禁止とする。

  1. 国際路線を運航する空港内の旅客サービスを提供する施設
  2. 娯楽施設法に基づき操業する娯楽施設
  3. 内務相の助言に基づき、保健相が指定する観光地となっている地域またはその地域の施設
  4. ホテル法に基づき操業するホテル
  5. 観光・スポーツ相の助言に基づき、保健相が指定する特別な国内・国際イベントで、多くの人が集まる施設

〇上記の酒類販売者は、未成年飲酒の防止、国民の安全および社会の安全を保守するための措置およびスクリーニングを講じなければならない。

(注)2025年は、2月12日のマカブーチャ(万仏祭)、5月11日のウィサカブーチャ(仏誕節)、7月10日のアサラハブーチャ(三宝節)、7月11日のカオパンサー(入安居)、10月7日のオークパンサー(出安居)。

(須田善也、ウォンパタラクン・ヤーダー)

(タイ)

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