2月の鉱工業生産指数、前年同月比2.9%上昇
(インド)
調査部アジア大洋州課
2025年05月07日
インド統計・計画実施省(MOSPI)は4月11日、2025年2月の鉱工業生産指数(IIP、注1)が151.3(暫定値)となり、前年同月比2.9%上昇だったと発表した(添付資料図参照)。主な分野・業種別では、鉱業が141.9で1.6%上昇、製造業が148.6で2.9%上昇、電力は194.0で3.6%上昇だった。
加工・製造業の主要品目では、インド標準産業分類(注2)の上位2桁で分類した23品目のうち14品目において、前年同月比で上昇が見られた。特に、卑金属生産(前年同月比5.8%上昇)、輸送機器(トレーラーおよび中型トレーラーを含む)生産(8.9%上昇)、非金属鉱物製品生産(8.0%上昇)の寄与が大きかった。具体的には、卑金属生産では合金鋼板製品、鋼管などが1月に引き続き指数上昇に貢献した。また、輸送機器生産では自動車部品およびスペアパーツのほか、アクスル、商用車、非金属鉱物製品生産ではクリンカーなどのセメント、既製コンクリートブロックなどが寄与した。
(注1)2011/2012年度(2011年4月~2012年3月)の生産量を基準(100)として算出される。
(注2)インド標準産業分類とは、国連の定める国際標準産業分類を基に、インド統計・計画実施省が開発した産業分類のこと。
(深津佑野)
(インド)
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