日韓の一部空港で専用入国レーン設置へ、交流の活発化が期待

(韓国、日本)

ソウル発

2025年05月22日

日韓両政府は5月21日、日本と韓国の一部の空港において、専用の入国審査レーンを設置すると発表した。この専用レーンは、両国の政府が日韓国交正常化60周年を記念して実施するさまざまな記念事業の一環として運用される。なお、専用レーンは、一定の要件を満たした双方の国民に対して6月の1カ月間、運用される。詳細は次のとおり。

  • 運用期間:2025年6月1~30日
  • 実施空港:羽田空港第3ターミナル、福岡空港、金浦空港(ソウル)、金海空港(釜山)
  • 対象者:相手国の上記空港に午前9時から午後4時までに到着する航空便を利用する人のうち、入国日から起算して過去1年以内に相手国を訪問したことがあり、搭乗前に指定の登録手続き(注)をとった人。

2024年の訪日韓国人、訪韓日本人はそれぞれ882万人、322万人と、日韓とも国民の渡航先として1位になった一方で、空港での入国にかかる時間が課題となっていた。今回の専用レーンの設置は、両国民の入国手続きの簡易化を図り、人的交流をさらに活性化させるきっかけになると期待される。両国政府は、今後も継続的なコミュニケーションを通じて、両国間の人的交流が活発化されるよう、さまざまな方策を準備するとしている。

(注)専用レーンを利用する日本人は、韓国に入国する前にあらかじめ電子入国申告書外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(e-Arrival card)の提出を済ませ、同ホームページ上で専用レーンの利用可否が表示された電子入国申告書を受け取るか、該当画面をキャプチャーし、入国審査官に見せなければならない。

(橋本泰成)

(韓国、日本)

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