リヤドで国際産業展示会が開催

(サウジアラビア)

リヤド発

2025年05月23日

サウジアラビアの首都リヤドで51315日の3日間、国際産業展示会「Riyadh International Industry Week外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」が開催された。同展は「プラスチックと石油化学製品」「印刷と梱包(こんぽう)」「スマート物流」「スマート製造」の4分野に分けて同会場で展示され、20カ国から500社以上の企業が出展した。「プラスチックと石油化学製品」と「印刷と梱包」の専門展示会は20回目、「スマート物流」と「スマート製造」の専門展示会は3回目の開催となった。企業展示に加えて、産業分野の将来の主要な変革に焦点を当てたパネルディスカッションやワークショップなども開催された。

写真 展示会の様子(ジェトロ撮影)

展示会の様子(ジェトロ撮影)

サウジアラビア国営通信(SPA)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、アブドゥルアジーズ・ビン・マジッド・アルアフマディ産業・鉱物資源省副大臣は開会あいさつで、「産業・鉱物資源省は他の政府機関と連携し、民間部門との効果的なパートナーシップの確立に取り組んでいる。国家産業戦略では、サプライチェーンの統合と回復力、産業法制環境の強化、輸出と市場アクセスの拡大、研究・開発・イノベーション促進という4つの柱で構成する15の重要な要素(イネーブラー、注)を特定した。イネーブラーには、各政府機関が実施している136以上のイニシアチブが含まれている」と述べた。

ジェトロが同省担当者にヒアリングしたところ、「サウジアラビアに工場を新設、イネーブラーを支援するイニシアチブを進めており、補助金などさまざまな施策を通じて、サウジアラビアの製造業基盤を強化していく」と述べた。海外の出展企業は「サウジアラビアへの機械輸出を見据え出展したところ、最終日までに幾つかの良い商談を行うことができた」との声が聞かれたほか、日本製ロボットを取り扱っている地場企業も見受けられた。出展者リストによると、出展514社のうち91社(全体の約18%)がサウジアラビア企業、308社(全体の60%)が中国企業の出展だった。

写真 サウジアラビア産業・鉱物資源省のブース(ジェトロ撮影)

サウジアラビア産業・鉱物資源省のブース(ジェトロ撮影)

写真 日本製品を取り扱う企業のブース(ジェトロ撮影)

日本製品を取り扱う企業のブース(ジェトロ撮影)

(注)コア技術やデバイスを有し、新社会システムを構築する上で不可欠な企業

(長澤諒祐)

(サウジアラビア)

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