DPワールド、オマーンの経済特区開発を決定

(オマーン、アラブ首長国連邦)

ドバイ発

2025年05月29日

アラブ首長国連邦(UAE)の港湾管理会社ドバイ・ポーツ・ワールド(DPワールド)と、オマーン経済特区・フリーゾーン公社(OPAZ)は共同で、オマーン北部にあるブライミ特別行政区での経済特区(SEZ)を開発すると発表した。5月26日に実施された調印式には、オマーンに公式訪問していたドバイ首長国のハムダン・ビン・ムハンマド・アール・マクトゥーム皇太子(UAE副首相兼国防相)が立ち会った。

経済特区の総面積は56.8平方キロに及び、そのうちの14平方キロを今回の第1フェーズの契約でカバーする。同経済特区の対象となる産業は、製薬・医療、物流・倉庫、製造、食品・プラスチック、鉱業、サービス業だ。今回の協業により、両社はオマーンのソハール港とドバイのジュベル・アリ港との間での物流強化を目指している。

DPワールドは国内外で港湾や経済特区などの事業を拡大しており、直近ではシリアの港湾局との間で8億ドルの投資について覚書(MOU)を締結した(2025年5月23日記事参照)。

(清水美香)

(オマーン、アラブ首長国連邦)

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