湖北省武漢市に市内免税店、5月30日に開業
(中国)
武漢発
2025年05月21日
ショッピングモールなどを経営する中国・湖北省最大の商業企業の武商集団は5月16日、武漢初の市内免税店が5月30日に武商モールで試験営業を開始することを明らかにした。
中国の財政部など5部門は2024年8月28日、「市内免税店政策の改善に関する通知」(以下、通知)を発表し、武漢市など8都市でも市内免税店を新たに各1店舗設立するとしていた(2024年8月30日記事参照)。武漢市の市内免税店は、この通知を受けた後に、全国で初めて開設された市内免税店となる。
同通知では、旅行者が市内免税店で購入する免税品について、購入金額の制限はないが、出入国時手荷物品目は、自己使用のための合理的な数量に限るという税関規定を順守しなければならないとしている。また、旅行者が購入した免税品を国外に持ち出し、再度国内に持ち込む場合は、輸入品の管理に準じ、規定に従って課税(免税)される。そして、条件に適合する出国予定の消費者は、市内免税店の店頭で商品を購入し、航空港湾の出国隔離区域に設置された免税品受け取り場所で商品を受け取ることができる。
武商集団は2024年12月26日、北京に本社を置く百貨店大手の王府井集団との間で、武漢市に市内免税店を開設するための合弁会社設立に合意していた。合弁会社の資本金は8,000万元(約16億円、1元=約20円)で、出資比率は武商集団が49%、王府井集団が51%となっている。
王府井集団は武漢市のほかにも、湖南省長沙市での市内免税店の開設も進めている。関係者によると、2025年10月に長沙王府井デパートの8階に市内免税店を開設する予定だ。
(高橋大輔)
(中国)
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