ジェトロ、「WHISKY+BEIJING2025北京ウイスキーフェスティバル」に日本館を出展
(中国)
北京発
2025年05月29日
「WHISKY+BEIJING2025北京ウイスキーフェスティバル」が5月16~18日、中国・北京市で開催された。中国華北地域で最大規模のウイスキー展示会で、主催者によると、今回の来場者数も前年と同じく、2万人以上に及んだ。
ジェトロは展示面積36平方メートルの日本館を設置し、日本産蒸留酒(ウイスキー、焼酎、泡盛など)を取り扱う18社246SKU(注1)の商品を展示した。ジェトロが同展示会に出展するのは2回目となる。日本館内では、北京市内の有名レストランTHE BOND by Hide&Seekとともに、会期限定の日本焼酎入りカクテル3種類と、日本食材を取り入れた軽食の販売コーナーを設置し、日本産蒸留酒の新しい活用方法を提案して販路拡大を試みた。3日間で多くの来場者が焼酎の試飲とカクテルを購入し、「中に入っている焼酎はまろやかで飲みやすい」「芋焼酎をそのまま飲むと少し癖があるが、カクテルにしたら、まろやかになっておいしい」などのコメントが寄せられた。レストランオーナーの鐘銘氏は「今まで麦焼酎で作ったカクテルを販売したことはあるが、芋焼酎は初めてだ。ジェトロから紹介された焼酎専門家と一緒に商品開発を行い、新しいチャレンジができた。実際に販売してみて、手応えを感じた」と話した。
また、ジェトロは専門家を招き、同展示会のマスタークラス(注2)で「ウイスキー以外の東方密境:本格焼酎の進化の旅」をテーマに、イベント参加者向けの無料セミナーも実施した。セミナーでは6種類の焼酎を試飲しながら、日本の本格焼酎の魅力を紹介し、参加者に好評だった。
同展示会に2回連続で出展した大連信時代貿易の康聖氏は「1回目の経験を生かし、人気の高いたる保存した本格焼酎や、飲みやすいモカ焼酎、紅茶焼酎、ゆず焼酎などを持参したところ、予想どおりの人気があった。経済状況の影響でバイヤーとの商談が前年より少なかったが、多くの若者や消費者に日本産蒸留酒のおいしさを伝えることができたのがうれしかった」とコメントした。
人であふれた日本館(ジェトロ撮影)
日本焼酎入りカクテル3種類の販売コーナー(ジェトロ撮影)
日本焼酎の魅力を伝えるマスタークラス(ジェトロ撮影)
(注1)SKUは、Stock Keeping Unitの略で、受発注や在庫管理を行う際の最小単位。
(注2)マスタークラスとは、特定分野で認められた専門家による関連指導を受ける特別な公開レッスンのこと。
(王瑩)
(中国)
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