リヤドでエンタメ、照明・音響機器展示会を開催
(サウジアラビア)
リヤド発
2025年05月29日
サウジアラビアの首都リヤドで5月20~22日、エンターテインメント・アミューズメント産業に特化した第7回SEA Expo「サウジ・エンターテインメント・アンド・アミューズメント・エキスポ(Saudi Entertainment & Amusement Expo)」が開催された。同時に照明・音響機器のSLS Expo「サウジ・ライト・アンド・サウンド・エキスポ
(Saudi Light & Sound Expo)」も併催された。
SEA Expoには36カ国から375社が出展した。出展国は多い順に、中国128社、サウジアラビア42社、米国33社で、アーケードゲーム(注)や水中遊具などの展示品が多かった。SLS Expoには14カ国184社が出展し、出展国は多い順に、中国68社、アラブ首長国連邦(UAE)54社、サウジアラビア41社だった。
SEA Expoの様子(ジェトロ撮影)
SLS Expoの様子(ジェトロ撮影)
ジェトロのヒアリングによると、今回で3回目の海外出展企業(音響機器)は「前年に比べ、競合企業の出展が顕著に増加している。2034年にサウジアラビアでの開催が決まったFIFA(国際サッカー連盟)ワールドカップの影響もあると推測する。湾岸協力会議(GCC)諸国からの来場者が年々増加しているように感じる」と語った。
サウジアラビアでは、2016年に発表された国家改革戦略「ビジョン2030」の下、文化・娯楽活動への家計支出を2030年までに当時の2.9%から6%に引き上げる目標を掲げている。目標達成に向けて、大型エンタメ都市開発プロジェクトのキディヤ・シティー(2018年5月2日記事参照)をはじめ、2030年にリヤド国際博覧会、2034年にはFIFAワールドカップの開催が予定されており、エンターテインメント産業のさらなる拡大が期待される。
(注)アーケードゲームとは、主にアミューズメント施設などに設置されているゲーム機の総称。
(井村文哉)
(サウジアラビア)
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