コンテナ船のスエズ運河通航料割引、5月15日から90日間

エジプトのスエズ運河庁（SCA）は5月13日、スエズ運河の通航料を同月15日から90日間、15％割引すると通達した。この通達によると、対象となるのは、スエズ運河を通過する13万トン以上の積み荷のコンテナ船で、北回り、南回りのどちらの航路にも適用する。割引額はSCAが定める通行料表に記載の運賃と、コンテナ積載量によって課すサーチャージの合計から計算する。

紅海情勢の悪化に伴って、スエズ運河の通航量は著しく減少し、世界の物流に大きな影響を与えるとともに、エジプト政府の財政も圧迫してきた（2024年10月9日記事、10月23日記事参照）。SCAは、紅海情勢が好転してきており、コンテナ船のオーナーや運航会社の要望に呼応して、今回の決定をしたと説明している。

（塩川裕子）