製造業向け展示会「VIMF 2025」、バクザン省で初の開催

(ベトナム)

ハノイ発

2025年05月12日

製造業向け総合見本市の「ベトナムインダストリアル&マニュファクチャリングフェア(VIMF2025 バクザン」が41618日、北部バクザン省で開催された。主催のOMG社によると、3日間で約9,000人が来場した。出展企業数は115社で、うち中国企業は19社、日本企業は7社だった。

VIMF2013年から、南部ビンズオン省や北部バクニン省、ハイフォン市、ダナン市など、製造業が集積する国内各都市で開催されてきた。OMG社によると、ビジネスが活発な地域を見つけて新たに開拓することで、出展者に対してベトナム全土の新たな市場と潜在顧客を発掘する機会を提供する狙いから、開催地を選定するという。

今回が初開催となったバクザン省は、隣接するバクニン省やハイズオン省と比較すると日系企業の進出は多くないが、近年、台湾のフォックスコンや中国のラックスシェアなど、電子機器受託製造(EMS)大手が生産拠点を構えている。

OMG社も、バクザン省での開催理由を「中国企業の投資が盛んであり、新たな北部の工業地帯として注目されていることに加え、立地や投資環境といった要素を勘案した」と述べた。

ジェトロが、出展する日系企業にヒアリングしたところ、地場企業やベトナムに進出している中国企業、韓国企業などへ販路を拡大していきたいというコメントがあった。米国の関税政策による影響が懸念されるベトナム経済だが、国内販路の拡大意欲がみられた。

写真 展示会の様子(ジェトロ撮影)

展示会の様子(ジェトロ撮影)

写真 会場外観(ジェトロ撮影)

会場外観(ジェトロ撮影)

次回のVIMFは11月にバクニン省での開催を予定する。

(河野尭広)

(ベトナム)

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