シスメックス、アーメダバード近郊の新工場を本格稼働
(インド)
アーメダバード発
2025年05月09日
臨床検査機器や検査用試薬大手のシスメックス(本社:神戸市中央区)は4月30日、インド西部グジャラート(GJ)州の最大都市アーメダバード近郊のサナンドII工業団地に建設した新工場の開所式を開催した。敷地面積は1万8,100平方メートル、投資総額は約30億円だ。
同社はマハーラーシュトラ州タネにメインオフィス、ヒマーチャル・プラデシュ州バディに試薬の製造拠点を有しているが、新工場は検査機器と試薬の双方を製造するグループ初の拠点となる。インド政府の製造業振興策「メーク・イン・インディア」に対応し、公共調達への参加要件(現地生産・現地部材の組み入れ)を満たす血球計数装置の量産を実現したという。
開所式であいさつした同社の浅野薫代表取締役社長は「この工場は日本国外でのグループ最大級の規模で、インドに対する強いコミットメントの証しだ。この新工場の機能と能力を最大限に生かし、インドのお客さまに革新的な製品とサービスを提供することを約束する」と意気込みを語った。開所式には施工を担当した竹中工務店のインド国内外の関係者のほか、顧客となる医師やディストリビューターが多数参加した。
開所式に参加したシスメックスの家次恒代表取締役会長・グループ最高経営責任者(CEO、右から3人目)と、浅野代表取締役社長(右から2人目)(ジェトロ撮影)
(吉田雄)
(インド)
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