ホンダ、GJ州の二輪車工場の生産能力増強を発表

(インド)

アーメダバード発

2025年05月26日

ホンダは5月22日、二輪車の世界生産台数が5億台を達成したとして、インド西部のグジャラート(GJ)州で記念式典を開催し、同州アーメダバード近郊のビタラプールにあるホンダモーターサイクルアンドスクーターインディア(HMSI)のインド第4工場に、第4生産ラインを新設すると発表した。

同社プレスリリースによると、新ラインの年間生産能力は65万台で、2027年の稼働を予定している。新ラインが稼働すれば、インド第4工場の生産能力は261万台となり、ホンダグループ全体で世界最大の二輪完成車の組立工場になるという。

現在HMSIは、マネサール(ハリヤナ州)、タプカラ(ラジャスタン州)、ナルサプラ(カルナータカ州)、ビタラプール(GJ州)の4カ所で二輪車の製造を行っており、年間生産台数の合計は614万台だ。ビタラプールにある第4工場は2016年2月に年間生産台数60万台から稼働し、同年6月には第2ラインの稼働により同120万台に拡大した。また2021年12月には、北米や欧州、アジア太平洋、湾岸諸国などの市場を視野に入れたグローバル向けエンジンの製造を開始した(2021年12月20日記事参照)。2024年1月には第3ラインが稼働し、現在の年間生産能力は196万台となっている。HMSIによれば、ビタラプール工場の第4ラインの稼働に加え、今後その他の工場が予定する生産能力拡大により、インド全体の生産能力が2027年には700万台になる見込みだ。

(飯田覚)

(インド)

ビジネス短信 6cf83886cb744709