現代自動車、第1四半期の営業利益が前年同期比2.1%増に
(韓国)
ソウル発
2025年05月08日
韓国の現代自動車は4月24日、2025年第1四半期(1~3月)の業績(連結ベース)を発表した。売上高は前年同期比9.2%増の44兆4,080億ウォン(約4兆4,408億円、1ウォン=約0.1円)、営業利益は2.1%増の3兆6,340億ウォン、当期純利益は0.2%増の3兆3,820億ウォンだった(添付資料表1参照)。
2025年第1四半期の世界市場での販売台数は、前年同期比0.6%減の100万1,000台だった。内訳は、国内販売が4.0%増の16万6,000台、米国が1.1%増の24万3,000台、インドが4.2%減の15万4,000台、欧州が3.8%減の15万1,000台などとなった(添付資料表2参照)。
なお、2025年第1四半期のエコカー〔ハイブリッド車(HEV)、電気自動車(EV)など〕の販売台数は21万2,000台だった。
現代自動車の2025年第1四半期の業績について、韓国の各メディアは、(1)エコカーの好調な販売、米国をはじめとする北米での好調な販売が業績を牽引した、(2)季節的に非需要期であるにもかかわらず、売上高が過去最大を記録するなど、予想を上回る実績だったと評価した。他方、第2四半期(4~6月)については、米国の自動車関税賦課により、不確実性が高まると展望した。
当期の業績および今後の展望について、現代自動車の関係者は「マクロ経済の不確実性により新興市場での販売が減少したにもかかわらず、ハイブリッド車などの高付加価値車種の割合が拡大し、成長が持続している」と評価した。その一方で、「関税などの通商環境の急激な変化などが経営活動のリスク要因になり得る」と懸念を示した。
(李海昌)
(韓国)
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