中銀が政策金利を9.25%に引き下げ
(コロンビア)
ボゴタ発
2025年05月07日
コロンビア中央銀行は4月30日の金融政策決定会合で、全員一致で政策金利を0.25ポイント引き下げ、9.25%にすると決定した。2022年9月の9%以来の低水準となる。中銀は利下げの理由として、2025年2月に5.3%だった年間の消費者物価上昇率が3月には5.1%に低下したことを挙げた。また、中銀は2025年第1四半期(1~3月)の実質GDP成長率に関し、民間消費と投資の拡大による内需の伸びにより2.5%となる見込みだが、今後の世界経済の減速を考慮している点についても触れている。なお今回、中銀は2025年のGDP成長率予測を前月から0.2ポイント引き下げて2.6%とした。
ヘルマン・アビラ大蔵・公債相は会合において、「利下げを目指す道を再開しており、これは前向きで適切だ。より大きな利下げを望んでいたが、それでもポジティブな結果だ」と述べた。
レオナルド・ビジャール中銀総裁は会合後、国家と国民の最大の利益を優先し行動すると述べ、グスタボ・ペトロ大統領による利下げ要求の圧力がかかる中、今回の利下げは政治的な配慮は一切ないことを強調した。
(木村香菜)
(コロンビア)
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