4月の消費者物価、前年同月比2.1%上昇
(韓国)
ソウル発
2025年05月09日
韓国企画財政部は5月2日、4月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比で2.1%上昇し、食料品やエネルギー類を除いたコア物価も2.1%上昇したと発表した(添付資料表1参照)。消費者物価指数の前年同月比の上昇率は4カ月連続で2%台となった。
品目別にみると(添付資料表2参照)、農畜水産物の物価上昇率は、農産物の価格が下落した一方で、畜産物と水産物の価格が上昇したことなどにより、前年同月比1.5%となった。石油類の物価上昇率は、国際原油価格の下落などを受け、前年同月比マイナス1.7%と下落に転じた。個人サービスの物価上昇率(3.3%)は、外食および外食以外のサービスの物価が上昇したことで、前月(3.1%)に比べてやや拡大した。
同部によると、直近のCPIは韓国政府の物価安定目標(2.0%)に近い水準で推移しているものの、政府は引き続き物価の安定に最善を尽くす計画だ。特に農畜水産物や石油類など、国民の生活に密接な主要品目の価格や流通状況を点検し、必要に応じて迅速に対応策を講じる予定としている。
(橋本泰成)
(韓国)
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