「日本デー」がデュッセルドルフで開催、日本に関心を持つ人々でにぎわう

(ドイツ、日本)

デュッセルドルフ発

2025年05月27日

ドイツのノルトライン・ウェストファーレン(NRW)州デュッセルドルフで524日、「日本デー」が開催された。これは日本をテーマにした欧州最大級のイベントで、今回は約38万人が来場した、と現地メディアでは報じられている。着物や生け花などの日本の伝統文化や、漫画・アニメなどのポップカルチャーに関連した物販ブース、日本食を提供するテントなどが出展し、よさこいや和太鼓などのパフォーマンスも披露された。

写真 メインステージの様子(ジェトロ撮影)

メインステージの様子(ジェトロ撮影)

NRW州と関係が深く、例年、日本デーに出展している福島県の担当者の横澤勇介氏は、「毎回ドイツの方々の日本文化への熱意に驚かされる。毎年出展していることを知って訪れてくれる方もおり、とてもありがたい。日本デーにはデュッセルドルフだけでなく、ドイツ各地から日本文化を愛する方々が集まり、福島の魅力や復興の歩みを広く発信できる有益な機会と考えている」と述べ、福島県や日本とデュッセルドルフ、ひいてはNRW州、ドイツとの関係がさらに深化することに期待を寄せた。

写真 福島県ブースの様子(ジェトロ撮影)

福島県ブースの様子(ジェトロ撮影)

また、2024年3月にデュッセルドルフに進出した伊藤園ヨーロッパの鈴木彰斗マネージングディレクターは、「無糖緑茶のトライアルと『お〜いお茶』の認知度向上を目的として、ドイツで最も大きい日本に関するイベントである日本デーに出展した。今年で2回目の出展になるが、悪天候にもかかわらず昨年より来訪者は多く、手応えを感じている」と述べた。同社は2024年4月から主力商品「お~いお茶」の現地生産を開始しており、日本デー当日も多くの来場者が同社飲料を求めて販売ブースに押し寄せた。

(櫻澤健吾)

(ドイツ、日本)

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