ハンバーガーチェーンのロッテリア、北米1号店をアナハイムに展開へ

韓国のロッテGRS（本社：韓国ソウル）は5月、ハンバーガーチェーンのロッテリアの北米初の店舗建設を開始した。第1号店はディズニーランドや野球のエンジェルス・スタジアムが所在し、観光客が多く訪れることで知られるカリフォルニア州アナハイム市北部フラトンのショッピングモールの一角にオープンする予定だ。開業日はまだ発表されていない。

ロッテGRSは米国への進出に当たり、2024年5月にシカゴで開催された全米レストラン協会（NRA）ショーに出展した。「ブルコギバーガー」や「ビビンライスバーガー」など、韓国ならではのメニューを発表し、ブランドと米国展開計画のPRを行った。調理デモでは、米国のスタートアップ企業アニアイ製の人工知能（AI）を活用した調理ロボット「アルファグリル」を活用した。ロボットは1時間に200枚のパテを焼くことができる。ファストフード店の課題となっている人材不足や労働時間の短縮など、効率化を前面にアピールした。

ロッテリアはミャンマー、ラオス、カンボジア、モンゴル、ベトナムで事業を展開しており、2025年のロサンゼルス近郊でのオープンを皮切りに、米国市場への進出を計画する。ロッテGRSはこれまで、ベトナムを除く海外事業ではマスターフランチャイズ契約を採用しており、アジア以外での直接進出は今回が初となる。

（サチエ・ヴァメーレン）