第1四半期の新規登録台数、BEVとPHEVが急増
(ドイツ、米国)
ミュンヘン発
2025年04月10日
ドイツ連邦自動車局(KBA)は4月3日、2025年第1四半期(1~3月)の国内乗用車新規登録台数は66万4,571台(前年同期比4.3%減)と発表した。
第1四半期の国内乗用車新規登録台数を燃料別にみると、特にバッテリー式電気自動車(BEV)とプラグインハイブリッド車(PHEV)が好調だった。BEVは11万2,968台(前年同期比38.9%増)で、全体で17.0%のシェアを占めた。2024年第1四半期の11.7%から5.3ポイント拡大した。PHEVも急増し、6万3,799台(41.8%増)となった。シェアは9.6%で、前年同期比で3.1ポイント上がった。ハイブリッド車(HEV、PHEVを含まず)は19万2,265台(10.5%増)、シェアは28.9%と最大だった。他方、ガソリン車とディーゼル車は振るわず、大幅に減少した。ガソリン車は18万9,683台(26.6%減)と減少し、シェアは28.5%、ディーゼル車は10万2,962台(21.7%減)でシェアは15.5%だった。
主要ブランド別にみると、フォルクスワーゲン(VW)が13万8,353台(前年同期比6.4%増)と最大で、シェアは20.8%となった。これにメルセデス・ベンツ6万576台(4.0%減、シェア9.1%)、BMW5万4,164台(1.1%増、シェア8.2%)、シュコダ5万114台(2.6%増、シェア7.5%)、アウディ4万8,144台(2.6%増、シェア7.2%)が続いた。日本メーカーでは、トヨタ自動車(レクサスを除く)1万8,448台(16.0%減、シェア2.8%)、マツダ1万620台(9.9%減、シェア1.6%)、日産自動車9,377台(1.8%増、シェア1.4%)、スズキ6,096台(10.5%減、シェア0.9%)、三菱自動車5,119台(50.3%減、シェア0.8%)などと続いた。
米テスラの新規登録台数が前年同期比で落ち込む
米国のBEV大手テスラの2025年第1四半期の新規登録台数は前年同期比62.2%減となる4,935台に落ち込んだ。シェアは0.7%で、前年同期比で1.2ポイント下がった。複数の報道によると、モデル「Y」のモデルチェンジのタイミングが影響したほか、同社のイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)の米国での政治活動に対する反発が要因とされている。
(クラウディア・トーディ)
(ドイツ、米国)
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