インド・バングラデシュ首脳会談、暫定政権発足後の初開催
(インド、バングラデシュ)
ニューデリー発
2025年04月16日
ベンガル湾多分野技術経済協力イニシアチブ(BIMSTEC)首脳会議に合わせて、タイのバンコクを訪問したインドのナレンドラ・モディ首相と、バングラデシュのムハンマド・ユヌス首席顧問は4月4日、首脳会談を実施した。両首脳の直接会談は、2024年8月のバングラデシュ暫定政権発足後(2024年8月13日記事参照)初めてとなった。
モディ首相は会談で、民主的、安定的、平和的、進歩的、そして包摂的なバングラデシュをインドが支持するとあらためて表明したほか、実用主義に基づき、バングラデシュと建設的かつ前向きな関係を築きたいというインドの強い願望を強調した。
両国の関係は、2024年8月にバングラデシュからインドに退避したシェイク・ハシナ前首相の身柄引き渡しを巡って悪化していた。会談では、バングラデシュ側がハシナ前首相の身柄引き渡しを要請した。一方、インド側は、バングラデシュでのヒンドゥー教徒など少数民族の安全性に関する懸念を示し、「バングラデシュ政府が少数民族に対して行った残虐行為の徹底的な調査を含め、安全を確保することを期待する」と表明した。
バンコクでの会談、右がモディ首相、左がユヌス首席顧問(インド首相府提供)
(丸山春花)
(インド、バングラデシュ)
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