自動二輪用ヘルメットの安全基準を明確化、JIS規格などの認証求める

(ペルー)

リマ発

2025年04月30日

ペルー運輸通信省(MTC)は自動二輪車の安全確保のための技術要件を発表した(4月20日付の局長決議008-2025-MTC/18外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。自動二輪車用ヘルメットの安全基準を明確化し、ペルー技術規格(NTP)、日本産業規格(JIS)など国内外8つの自動二輪車用ヘルメットの規格のいずれか1つ以上の認証を得たものであることを要件とする。同乗者も自転車用ヘルメットや保護帽(産業用ヘルメット)の使用を認めないことも明示した。

また、自動二輪車の運転者と同乗者に対して、自動二輪車用ヘルメットと安全ベストの着用を義務付ける。地元紙「ラ・レプブリカ」の4月28日記事によると、自動二輪車用ヘルメットと安全ベストの着用を怠った場合、リマ首都圏(カジャオを含む)は5月22日から、そのほかの地域では6月22日から428ソル(約1万6,692円、1ソル=約39円)の罰金を科す。

4月21日以降90日以内に、国家警察は同決議の効果をMTCに報告することになっている。

乗車用ヘルメットの規格認証として認めるのは次の8つ。

  • ペルー:NTP 399.032.
  • 日本:JIS T8133:2015
  • 欧州:ECE 22.5、22.6
  • 米国:DOT FMVSS No.218
  • コロンビア:NTC 4533.
  • エクアドル:INEN 2669.
  • ウルグアイ:UNIT 650.
  • スネル規格:M2025R、M2025D

(石田達也)

(ペルー)

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