大阪・関西万博のシンガポール館が正式開館、国交樹立59周年記念
(シンガポール、日本)
シンガポール発
2025年04月30日
シンガポール観光庁(STB)は4月26日、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)のシンガポールパビリオンを正式に開館した。日本とシンガポールが同日、外交関係樹立59周年を迎えたのを記念して、開館式を開催した。
STBは万博への出展について、シンガポールの独立60周年(SG60)を祝う主要イベントの1つと位置付けている。シンガポールパビリオンは高さ約17メートル、総床面積は1,706平方メートルで、赤い球体を正面に据えたデザインは小さな都市国家の同国の愛称「小さな赤い点(Little Red Dot)」をイメージしたものだ。同パビリオンのテーマは「ゆめ・つなぐ・みらい」で、館内には独立60周年を記念して、シンガポール在住者60人の夢の展示とともに、国内のアーティストやデザイナーによる作品を紹介し、館内のカフェでは地元の名物料理も提供している。
シンガポールパビリオンの外観(STB提供)、©️The Singapore Pavilion, Expo 2025 Osaka
シンガポールパビリオンには、万博の一般公開が始まった4月14日から25日までに約10万人が来場した。シンガポールの英字紙「ストレーツ・タイムズ」(4月26日付)によると、STBは万博会期中に100万人以上の来場者数を目標としている。
シンガポール配車サービス企業、万博機に日本国内販路を拡大
一方、シンガポールの配車会社ルーメンスは万博を機に、同社の配車サービス部門「ライロ(Lylo)」の日本国内での販路を拡大している。同社は2023年に「ライロ・ジャパン」を設立して日本に進出し、2024年から東京を中心に個人や法人向けに、空港シャトルなど高級配車サービスを提供している。同社はこのほど、万博会場で3月から5月まで、STB職員専用の配車サービスをSTBから受注した。ルーメンスによると、同社専属ドライバーは日本語だけでなく、英語や中国語などにも対応するという。
万博会場内のSTB職員の送り迎えに提供するシンガポール発の配車サービス「Lylo」(ルーメンス提供)
(本田智津絵)
(シンガポール、日本)
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