韓国の自動車部品メーカーのサングァン、米アラバマ州に製造施設建設

(米国、韓国)

アトランタ発

2025年04月16日

米国の不動産会社ファーポイント・デベロップメントと、アラバマ州の経済開発公社オポチュニティー・アラバマは4月14日、同州メーコン郡にある工業団地リアル・パークの物件について、韓国の自動車部品メーカーのサングァンと大型リース契約を締結したと発表した。

サングァンはサムスンや起亜、現代自動車のサプライヤーで、米国ではカリフォルニア州サンノゼにオフィスを構えるほか、アラバマ州モンゴメリーで主に自動車部品を製造している。16万8,000平方フィート(約1万5,600平方メートル)の広さの新施設では、自動車部品や電子部品など射出、塗装、組み立てベースの部品を生産する予定で、数百人の新規雇用を創出する見込みだ。

メーコン郡経済開発局のジョー・ターナム局長は、サングァンが同郡に投資することへの感謝を述べるとともに、州間高速道路85号線沿いという立地の優位性に触れた。ジョージア州ウエストポイントには起亜、アラバマ州モンゴメリーには現代自動車の自動車組立工場が立地している。両地点を結ぶ州間高速道路85号線沿いには韓国系の自動車関連企業が集積しており、新施設は起亜まで35マイル(約56キロ)、現代自動車まで55マイル(約88キロ)の位置に立地する。

なお、今回の発表は、現代自動車グループが3月24日に発表した2025年から2028年までの4年間で、米国に210億ドルの投資をする計画(2025年3月31日記事参照)に併せて行われたものだ。

(檀野浩規)

(米国、韓国)

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