中国の都市軌道交通営業距離は1万キロ超える、武漢市は6位の561キロ

(中国)

武漢発

2025年04月16日

中国交通運輸部は4月9日、2025年3月の都市軌道交通運営データを発表した。2025年3月時点では、54都市で326路線の都市軌道交通が運営されており、営業キロ数は1万975.8キロ、旅客数は28億8,000万人だった(添付資料表参照)。

このうち、地下鉄、ライトレールを運営しているのは43都市、268路線、営業キロ数は9,507.8キロ、旅客数は27億8,000万人だった。モノレール、リニアモーターカー、都市・郊外間の高速軌道交通を運営しているのは16都市、25路線、営業キロ数は970.7キロ、旅客数は8,803万人回だった。トラム、全自動無人運転車両システムを運営しているのは18都市、33路線、営業キロ数は497.3キロ、旅客数は1,071万人回だった。

路線数は北京市が29路線で最も多く、次いで上海市が22路線、広東省広州市が19路線、同省深セン市が18路線、四川省成都市、湖北省武漢市、江蘇省南京市が15路線となり、10路線以上運営する都市は13都市だった。

営業キロ数も北京市が879キロ最も長く、次いで上海市が871.6キロ、広東省広州市が693.9キロ、四川省成都市が634.2キロ、広東省深セン市が595.1キロ、湖北省武漢市が561.2キロ、浙江省杭州市が516キロとなり、500キロ以上の営業キロ数となったのは上記の7都市だった。

軌道交通を有する都市の数を省市別に見ると、江蘇省が省内9都市に軌道交通を有しており、次いで浙江省が6都市、広東省が4都市だった。営業キロ数を省市別に見ると、広東省が1,477キロ、江蘇省が1,214.9キロで、この2省の運営キロ数が1,000キロを超えた(注)。

写真 武漢市のモノレール(ジェトロ撮影)

武漢市のモノレール(ジェトロ撮影)

写真 長沙市のリニアモーターカー(ジェトロ撮影)

長沙市のリニアモーターカー(ジェトロ撮影)

(注)日本の公営、準公営、民営セクターの地下鉄営業キロ数は、公営が433.1キロ、準公営と民営が合計418.4キロ、総合計は851.5キロメートル。

(高橋大輔)

(中国)

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