ポーランドで最大規模の食品展示会が開催
(ポーランド)
ワルシャワ発
2025年04月18日
ポーランドの首都ワルシャワの展示会場で4月8~10日、国際食品展示会「WorldFood Poland 2025」が開催され、食品や飲料、食品加工、食品包装の企業などが出展した。2014年に初回が開催された際は出展者数は約100社だったが、規模は徐々に拡大し、11回目の今回は354社が出展した。出展企業は30カ国から集まり、タイ、スペイン、イタリア、ハンガリー、ウクライナ、キプロスなどのパビリオンが設営された。中国からは8社、韓国からは5社が出展した。なお、日本からの出展はなかった。食品業界に携わる製造者や小売業者、卸売業者、レストラン、ホテルなどの関係者など、約8,000人が来場した。
出展者は、主催者がアレンジする事前マッチングサービスを無料で利用できるほか、最新の食品業界のトレンドに関する会議やワークショップに参加することができる。事前マッチングサービスは、オーシャン(Auchan)、カルフール(Carrefour)、リドル(Lidl)といった流通業大手や、ポーランド最大通販サイトのアレグロ(Allegro)、バルト諸国のインポーターらが過去に利用している。
展示会では、ポーランドで人気が近年高まっているバブルティー(注)の出展が多くみられた。例えば、バブルティーを販売するポーランドの飲料メーカー、グラディオ・グループ(Gladio Group)の商品は、既にポーランドの一部の大手スーパーマーケットで消費者に流通しており、食感を楽しめる飲料が注目を集めている。ドリンクに含まれるボールは、日本で一般的な弾力のあるタピオカとは異なり、ココナッツなどのフレーバーがついたゼリーボールのようなもので、プチプチと口の中で弾ける食感を楽しむものとなっている。
展示会に参加した出展者からは、「他の食品見本市でもまだ流通していない最新トレンドの商品をアピールすることで、販路拡大につなげたい」などのコメントが寄せられた。
展示会の様子(ジェトロ撮影)
ポーランドの大手スーパーでバブルティーが陳列されている(ジェトロ撮影)
バブルティーを展示会来場者に提供する出展者(ジェトロ撮影)
(注)東アジア発祥の飲み物で、ミルクやフルーツ風味のお茶にタピオカやゼリーなどの小さな玉を入れてシェイクし、泡立てて飲む飲み物のこと。
(下畑真優)
(ポーランド)
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