3月の輸出額は前年同月比3.2%増、輸入額は5.3%増
(インドネシア)
ジャカルタ発
2025年04月25日
インドネシア中央統計庁(BPS)が4月21日に発表した貿易統計によると、3月の輸出額は前年同月比3.2%増の232億4,920万ドル、輸入額は5.3%増の189億2,010万ドルだった(添付資料表参照)。前月比では輸出額は5.9%増、輸入額は0.4%増だった。貿易収支は43億2,910万ドルの黒字で、59カ月連続の黒字だった。一方、前年同月比では黒字幅が縮小した。1~3月の累計では、輸出額が前年同期比6.9%増の666億2,160万ドル、輸入額が1.5%増の557億500万ドルだった。
3月の輸出の内訳をみると、石油・ガスが前年同月比13.0%増の14億5,290万ドル、非石油・ガスが2.6%増の217億9,630万ドルだった。輸出額全体の9割超を占める非石油・ガスの内訳をみると、動植物性油脂が前年同月比48.3%増の30億2,880万ドル、鉱物性燃料が21.9%減の26億750万ドル、鉄鋼が11.8%増の23億8,090万ドルの順となった。
輸入では、石油・ガスが前年同月比6.0%減の31億2,760万ドル、非石油・ガスは7.9%増の157億9,250万ドルだった。非石油・ガスの内訳をみると、機械類・輸送用機器が前年同月比17.6%増の26億7,970万ドル、鉄鋼が16.0%減の7億2,280万ドル、鉱物性燃料が1.4%減の3億2,640万ドルだった。
3月の非石油・ガスの相手国別の輸出額は、中国51億9,720万ドル(前年同月比9.5%増)、米国26億2,900万ドル(20.1%増)、インド14億980万ドル(20.7%減)だった。相手国別の輸入額は、中国63億1,100万ドル(前年同月比38.0%増)、日本12億2,460万ドル(15.8%増)、タイ7億1,020万ドル(14.4%減)と続いた。相手国別の貿易収支をみると、最大の黒字は米国との貿易収支で19億8,290万ドル、最大の赤字は中国との貿易収支で11億1,380万ドルだった。
インドネシア経済改革センター(CORE)事務局長のモハマド・ファイサル氏は「3月はまだ大きな影響は見受けられないが、今後は米国関税を巡る不確実性が高まり、輸出が停滞することで、貿易黒字幅が減少する可能性が高い」と述べた(「ビスニス」4月20日)。
(八木沼洋文)
(インドネシア)
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