トヨタ自動車、米ウェストバージニア工場に8,800万ドルの追加投資を発表

(米国)

ニューヨーク発

2025年04月24日

トヨタ自動車は4月23日、米国ウェストバージニア州の「Toyota Motor Manufacturing West Virginia(TMMWV)」に8,800万ドルを追加投資すると発表した。TMMWV工場は1996年に設立され、エンジンやトランスミッションを生産し、約2,000人の従業員を抱えている。今回の発表で、同工場への総投資額は28億ドルを超えることとなる。

今回の投資では、次世代ハイブリッド車(HEV)向けのトランスアクスルの生産ラインを新設し、2026年後半からの稼働を予定する。ハイブリッドトランスアクスルとは、発電用モーターや高出力モーター、動力分割機構などが組み込まれたユニット。トヨタは、電動化戦略を支える重要な部品として位置付けており、トヨタおよびレクサスの電動車に搭載する見込みだ。

米国ではHEVの販売が大きく伸びている。2025年第1四半期は前年同期比45.2%増となり、全車に占める割合は前年同期を3.4ポイント上回る11.9%となった(2025年4月10日記事参照)。モーターインテリジェンスによると、中でもトヨタの乗用車「カムリ」はHEVの販売台数首位となり、そのほか同社のスポーツ用多目的車(SUV)「RAV4」「シエナ」などの人気も根強い。

(大原典子)

(米国)

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