ラオス版グッドデザイン賞「Lマーク」の授賞式を開催
(ラオス、日本)
ビエンチャン発
2025年04月10日
ラオス商工省は3月14日、ラオス版グッドデザイン賞である「Lマーク」の授賞式を開催した。同賞はラオス商工省貿易ハンディクラフト促進局が主催し、日本デザイン振興会と日本アセアンセンターが後援して実施されたもので、2023年の1回目に続いて今回は2回目となった。同賞が、ラオス製品のデザインの質や製品価値を向上させ、国内外にラオス製品をアピールするためのプラットフォームとなり、パッケージングやデジタルツール、ストーリー性を強化することが期待されている。
今回は、7部門(注1)に対して100作品以上の応募があった。そのうち、31作品が最終選考に選ばれ、最終選考会では4部門12作品(注2)の受賞が決定した。
デコレーション用のホームテキスタイル部門において2作品(持続的な手芸コースターおよび端切れによるアップサイクルバッグ)で受賞したリクラフトラオス(Re-craft Laos)のダオバディ・マハーサイCEO(最高経営責任者)は、ジェトロのインタビュー(4月3日)に対し、作品は縫製工場から出る端切れや、ラオス北部のルアンパバーンのコットンを使った手作りの品で、環境にやさしく持続的であるとともに、色彩を織り交ぜたアート作品に仕上げた、と説明する。今回の受賞を契機に、ブランド認知を広め、国内外の市場に製品を拡大したいと述べた。
リクラフトラオスのLマーク受賞作品(同社提供)
なお、Lマークを受賞した作品は、2025年8月に開催される日本グッドデザイン賞の審査に提出されるという。次回の第3回Lマーク授賞式は、2027年初旬を予定している。
(注1)7部門は(1)ジュエリー、(2)パッケージデザイン、(3)ハンドメイドのアクセサリーや個人使用、(4)デコレーション用のホームテキスタイル、(5)ファッション用テキスタイル(紳士・婦人用)、(6)建築デザイン、(7)デジタルデザイン・UX/UI。今回から新たに、建築デザインとデジタルデザイン・UX/UIが追加された。
(注2)12の受賞作品は、次のとおり。
- パッケージングデザイン部門:ヴァンヴィエンの酒壺(トゥナ・カムコン)、バンバンヨーグルト(バンバンアイスクリーム工場)
- デコレーション用のホームテキスタイル部門:コットン製蝶柄枕カバー(オークポップトック・ハンディクラフトセンター)、マーケットピエットバック(オークポップトック・ハンディクラフトセンター)、暖簾エレメンタル・スレッド(ハーワークス)、麻の絹(ハーワークス)、持続的な手芸コースター(リクラフトラオス)、端切れによるアップサイクルバッグ(リクラフトラオス)、バックパック(サヤブランド)
- ファッション用テキスタイル(紳士・婦人用)部門:シラーマジックスカーフ・コレクション(ナリーファッション・アンド・ハンディクラフト)
- デジタルデザイン・UX/UI部門:オンラインチケット購入システムTicket.la(ヴィサヌ・パーサターン)、モバイル発注アプリAppZap(カムソン・シティイヴォンサー)
(山田健一郎)
(ラオス、日本)
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