成都市、「首発経済を推進するための3年行動計画」を発表
(中国)
成都発
2025年04月23日
中国・成都市政府の国際消費中心都市建設指導チームは4月10日、「成都市における首発経済(注)を推進するための3年行動計画(2025-2027年)」(以下:計画)を発表した。同計画では、2027年までに成都市に6,500の初出店店舗を誘致し、初出展イベントなどを1,000回以上開催するほか、首発経済消費圏となる施設100カ所を整備し、500の新規消費ブランドを育成するという目標を掲げた。
また、成都市政府は4月11日、「2025成都首発シーズン」の開幕式を行い、「成都市首発経済サービスセンター」を設立した。中国初の商業ビッグデータプラットフォームである中商データの調査によると、2019年以降、成都市では国内外のブランドの初出店が累計4,000店以上となり、6年連続の増加となった。2024年だけでも初出店が820店以上、1日平均2店舗のペースで増えている。中商データ共同創業者の周長青氏は「首発経済を発展させる上で、豊富なローカル文化資源、多様な商業施設スペース、成都のレジャー文化という3つの独自の優位性を成都は有している」とコメントした。
本開幕式に合わせて、成都市で20店舗以上の初出店ブランドが開業する予定だ。中国初出店となるスイス生まれの高級スポーツブランド「オン」は成都市の中心部にある太古里商業施設に開店する。そのほか、モンベルをはじめ、多くの国内外アウトドア用品ブランドが出店した成都万象城には、中国の西南地域では初出店の北欧発アウトドアブランド「ピークパフォーマンス」、成都市初の「ユニクロ旗艦店」もオープンする予定だ。
(注)首発経済とは、初公開製品、新業態、新サービスモデル、新技術の市場投入を指し、または、近年で注目されている初店舗経済も指している。
(曾小桐)
(中国)
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