米国とイランがオマーン仲介による第1回の間接協議実施
(イラン、米国、オマーン、イスラエル)
テヘラン発
2025年04月14日
イランのイスラーム共和国通信(IRNA、4月12日付)によると、オマーンの首都マスカットで4月12日、イランのアッバース・アラーグチー外相、エスマイル・バガイ外務報道官などの制裁解除や核問題にかかわるイランの上級交渉官と関連の専門家が、米国のスティーブ・ウィトコフ中東担当特使らと核問題および制裁の解除についての間接協議を行った。
数年ぶりとなる今回の協議は、米国のドナルド・トランプ大統領がイランの最高指導者のアリー・ハーメネイー師に書簡を送り、米国とイランの間での交渉開始を要請したことを受けて行われた。
アラーグチー外相は、マスカットのテレビインタビューで「オマーンのバドル・ビン・ハマド・アル・ブサイディ外相のおかげで、約2時間半にわたり間接的な協議を行うことができた。やり取りは4回ほど行われ、双方の意見が互いに伝えられた。協議は穏やかで建設的で、相互尊重に基づいて行われた、双方は対等な立場から合意に達するまで協議を前進させる決意を示した」と述べた。
また、同外相は「第2回の間接協議の日程について、4月19日に開催することを決定した」と発表した(4月12日付IRNA、4月12日付IRNA
)。
さらに、アラーグチー外相はX(旧Twitter)で「私の兄弟であるオマーンのブサイディ閣下が主催・仲介した。米国ウィトコフ特使との第1回の間接会談は建設的で有望なものだった。議論は相互尊重の雰囲気の中で行われ、私はイランの見解を毅然としながらも前向きに説明し、双方は数日以内にこのプロセスを継続することを決定した」と投稿した(4月13日付イラン外務省)。
なお、両国の代表はオマーンの外相同席のもと、協議終了後に数分間、直接会談を行っている。
(鈴木隆之、マティン・バリネジャド)
(イラン、米国、オマーン、イスラエル)
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