エミレーツ航空、JNTO、ジェトロと大阪・関西万博広報イベント開催

(ブラジル)

サンパウロ発

2025年04月16日

エミレーツ航空(本拠:アラブ首長国連邦)は49日、ブラジル・サンパウロ市内のジャパン・ハウスサンパウロで、JNTO(日本政府観光局)、ジェトロとともに国内旅行代理店向けの大阪・関西万博広報イベントを開催した。エミレーツ航空はサンパウロ州およびリオデジャネイロ州からドバイ経由で成田および羽田便に加えて、大阪便(関西国際空港)を毎日運航している。万博をきっかけに、ブラジル人旅行者による大阪への渡航が増加することを期待している。エミレーツ航空によると、イベントには旅行代理店3746人が参加した。

写真 盛況だったイベントの様子(ジェトロ撮影)

盛況だったイベントの様子(ジェトロ撮影)

イベントでは、ネットワーキングと主催者によるプレゼンテーションが行われた。JNTOは万博が開催される関西圏の特産品や名所など観光地としての魅力を紹介し、ジェトロは、多くのブラジル人になじみがない万博そのものの魅力をこれまでの歴史や今回のPRポイントとともに解説した。

イベントを企画したエミレーツ航空ブラジル・アルゼンチン担当ゼネラル・マネージャーのステファン・ペラード氏は「万博について多くの旅行代理店に知ってもらえてよかった。彼らがブラジル国内の顧客に万博の魅力を伝えてくれるだろう」と語った。また、同社営業部長のカリン・リマ氏は「多くの旅行代理店が万博を組み込んだパッケージツアーをこれから計画するだろう」と期待した。

イベントに参加した旅行代理店からは、「顧客からグループ向けのパッケージツアーに万博を入れて欲しいと依頼があった」「日本への渡航を予定している顧客から万博に関する問い合わせがあるため、詳細情報を知れてよかった」「イベントの内容を顧客へ共有したい」などの声が多く上がった。旅行代理店が日本渡航を検討している顧客に万博について説明するための材料を与える良い機会となったようだ。

写真 (左)JNTOによる関西地方の特産品の説明、(右)ジェトロによる大阪・関西万博のPR(ともにジェトロ撮影)

(左)JNTOによる関西地方の特産品の説明、(右)ジェトロによる大阪・関西万博のPR(ともにジェトロ撮影)

なお、エミレーツ航空は2021年に開催されたドバイ万博の公式スポンサーとして、ドバイ万博会期中には、乗り換えを含むドバイ発着便利用者に対して「万博ワンデイパス」を無償で提供するキャンペーンを行った。同社は2024年6月からドバイ~大阪間のフライトを増便するなど、ドバイ万博に続く大阪・関西万博を契機とした利用者拡大を目指し、世界各地でプロモーションを行っている。なお、ジェトロ・サンパウロ事務所との間では、大阪・関西万博の広報に向けたさらなるキャンペーンの実施でも協力していくことで合意した。観光業事業者と連携した大阪・関西地域への誘客拡大が期待される。

(伊藤優一、スエリ鈴田)

(ブラジル)

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