ジェトロ、北京国際ペット用品展覧会に出展

(中国、日本)

北京発

2025年03月31日

北京市の中国国際展覧中心(順義館)で227日~32日、「第12回北京国際ペット用品展覧会」が開催された。北京で最大規模のペット分野の展示会で、20248月に世界最大規模のペット産業展示会「ペットフェア・アジア」(2024年9月12日記事参照)との戦略的協力関係によって規模を拡大し、展示面積は10万平方メートル以上、1,209社(12,000ブランド以上)が出展した。会期中には約62,000人の業界関係者や、約23万人の一般来場者が来場した。

ジェトロは2024年度中国キャラバン事業の一環として、同展示会では初めて192平方メートルのジャパンブースを出展した。ペットフードやペット用品、ペットサプリメントなどの日本ブランドのペット分野企業18社が参加し、4日間にわたって商談や来場者に向けた製品PRを行った。

ジャパンブースに出展したアイムの胡清氏は「今回の展示会を通じて、顧客リソースやチャネル開拓の面で成果を上げただけでなく、市場チャネルの変化を明確に理解することができた。また、ペットショップ、キーオピニオンリーダー(KOL)、ECプラットフォーム、SNS上でのコミュニティーメンバーとの連携により、多くの引き合いがあって収穫を得ることができた。今後はデータ管理を強化しつつ、より効果的な販売戦略とチャネル戦略の構築に努めていきたい」と語った。

同展示会とともに開催された「第13回国際ペット産業フォーラム・アジアペットCEOフォーラム」で紹介されたアジアペット研究所の「ペット業界青書・2024年中国ペット業界発展報告」によると、2024年の中国ペット消費市場は堅調な拡大傾向を維持している。一部のペット飼い主が経済的な消費に転じ、同時にペット飼育数の伸びが鈍化しているものの、ペット消費市場の規模の成長率は年平均5.5%で、依然として世界基準(4.7%)を上回っている。2024年には中国のペット市場規模は3,000億元(約63,000億円、1元=約21円)を突破する見込みだ。また、ペット消費市場のうち、ペットフードは主要なセグメントとして全体の32%を占め、ペット医療(薬品を含む)は28%、ペット用品は21%、美容・洗浄、ペット行動訓練などのサービス消費は19%を占めている。

写真 ジャパンブースの様子(ジェトロ撮影)

ジャパンブースの様子(ジェトロ撮影)

写真 来場者でにぎわうジャパンブース(ジェトロ撮影)

来場者でにぎわうジャパンブース(ジェトロ撮影)

(鄭英姫)

(中国、日本)

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