世界最大級モバイル関連展示会「MWC2025」開催、スタートアップイベントに日本からも多数出展
(スペイン、日本)
マドリード発
2025年03月27日
世界最大規模のモバイル関連展示会「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)2025」が3月3~6日に、スペイン・バルセロナで開催された。主催者によると、出展者は2,900を超え、会期中に205カ国・地域から10万9,000人が来場したという。日本からは、総務省がジャパンパビリオンを設け、日本企業16社・機関が出展した。また、大手通信事業者のKDDI、NTTドコモ、京セラ、NEC、富士通などが単独出展し、最新技術・サービスの発表・展示を行った。
モバイル・ワールド・コングレス(MWC)会場内の様子(ジェトロ撮影)
MWC2025の会場では、スタートアップイベント「4 Years From Now 2025(4YFN2025)」も併催され、各国のスタートアップが1,000社以上出展した。会場内では、コングレスやピッチイベントが多数開催され、900を超える投資家が来場し、総投資金額は600億ユーロを超えたという。大企業の参加が多いとされるMWC出展企業などとの関係構築も期待される、相乗効果の高いイベントだ。
同イベントにおいて、ジェトロは、東京都の海外進出支援プラットフォーム事業「X-HUB TOKYO」のプログラムの一環として、ジャパンブースを設置した。
ジャパンブースには、X-HUB TOKYOプログラムに選定された、東京都に本社を置くスタートアップ15社が出展。出展者は、現地アクセラレーターによる個別メンタリングや英語でのピッチトレーニング、欧州のスタートアップ・エコシステムについてレクチャーを受けた。加えて、出展した日本のスタートアップとスペインをはじめとする海外の投資家、企業とのオンライン商談マッチングも実施。会期前に約60コマの事前商談を組成し、イベント会期中に対面商談ができるきっかけづくりにも注力した。
同イベントの会期3日目には、主催者提供のピッチステージにおいて、出展者のうち6社がピッチ登壇を行った。
(左)ジャパンブースの様子、(右)ピッチステージで自社の製品・サービスをPRする様子(ともにジェトロ撮影)
出展者からは、「普段つながりを持つことが難しい現地の方とネットワークを構築することができた」「ピッチのトレーニングでは、表情や発表中の動作、声に感情をのせる方法など、今まで自身で気がつかなかった視点からもアドバイスをもらうことができた」などの声が聞かれた。
次回は、2026年3月2~5日に開催の予定。
(宮下葉月)
(スペイン、日本)