湖北省恩施州の許家坪空港、省内4番目の国際旅客空港に
(中国)
武漢発
2025年03月21日
湖北空港集団恩施空港の3月12日の発表によると、中国民用航空局は同月7日、同州の恩施許家坪空港の名前を「恩施許家坪国際空港」と変更することを決定した。英語名は「Enshi Xujiaping International Airport」。これにより、同空港は湖北省内で4番目の国際旅客空港となった(注)。
恩施州は同西部に位置しており、人口は2023年末時点で約398万人。豊かな自然を有しており、省内のみならず、全国各地から多くの観光客が訪れる。
2016年11月も国家港湾局は同空港を「国家港湾発展第13次5カ年規画」に盛り込み、2019年6月には臨時開港した。2023年5月に国務院の承認を得て、2024年5月には湖北省の事前審査に合格、同年11月に国の審査にも合格している。現在、既に香港へのチャーター便が就航している。
近年、同空港はインフラの整備・拡充を続けており、運営面やセキュリティー面で着実な向上を見せている。同空港発着の路線ネットワークは国内各地をカバーするのみならず、世界ともつながっており、同州の観光開発や経済交流の架け橋となっている。
次の段階として、同空港は「海外への空の扉」としての機能強化を目標としている。積極的に対外開放を続け、韓国、日本、ベトナム、タイといった周辺国への路線拡大に注力することで、アジアに向けた国際路線ネットワークを築き上げ、世界的な観光地としての恩施州の建設を進めるとしている。同国際空港の成立により、湖北省や恩施州と諸外国とのつながりがさらに深まることが期待される。
(注)湖北省内のその他の国際旅客空港は、武漢市の天河国際空港、襄陽市の劉集国際空港、宜昌市の三峡国際空港。
(西島和希)
(中国)
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