カンボジア関税消費税総局、模倣品の破棄イベント公開

(カンボジア)

プノンペン発

2025年03月21日

カンボジア関税消費税総局(GDCE)は2月28日、法令に基づいて模倣品などを破棄し、その様子を外交使節団などに公開した。Chip Mong Insee Cementの協力を得て、総重量507トンに上る107の違法な商品をブルドーザーで破壊した後、同社の施設で焼却処分した。

GDCEのクン・ニュム局長によると、今回のイベントで破棄したのは有名ブランドの模倣品や、カンボジアで独占販売権を有していない輸入業者による並行輸入品、税関での一時保管期間を過ぎた商品などで、特に違法たばこは5,800万本が破棄された。

カンボジアでは、正規代理店が商標権を商業省に登録することで、独占販売権を得られる。日本企業が正規代理店として、自動車スペアパーツや潤滑油、たばこなどを販売しているが、それらの並行輸入品や模倣品が市中に出回っており、カンボジア日本人商工会(JBAC)はGDCEに輸入時点での取り締まり強化などを継続的に訴えている。

ジェトロが実施した「カンボジアにおける模造品流通動向調査」によると、カンボジアに流入する模造品の80%以上が中国で製造されたもので、バベット(ベトナム国境)やシアヌークビル港を経由して、カンボジア国内に流入することが多い。

写真 禁止・制限品目の電子たばこを廃棄(ジェトロ撮影)

禁止・制限品目の電子たばこを廃棄(ジェトロ撮影)

(ニティー・ヘン)

(カンボジア)

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