イスラエル中銀、政策金利を4.5%に据え置き、2024年のGDP成長率は1.0%
(イスラエル)
テルアビブ発
2025年03月04日
イスラエル中央銀行は2月24日、金融委員会会合で政策金利を4.5%に据え置くことを決定した。9会合連続の据え置きとなる。
2025年1月の消費者物価指数(CPI)は前月比で0.6%上昇し、前年同月比では3.8%上昇と目標範囲(1~3%)の上限を上回った。中銀調査部による経済見通し(2025年1月14日記事参照)によると、CPIは2025年後半に目標範囲上限内に収まると予測している。
過去のGDP成長率が改定され、2024年のGDP成長率は1.0%となり、中銀調査部による2025年1月時点の予測(0.6%)をわずかに上回った。
前回2025年1月6日の金融政策決定以降、通貨シェケルは対ドルで1.9%、対ユーロで1.3%上昇した。
過去12カ月の財政赤字額はGDP比5.8%だった。税収の急激な伸びにより、2023年12月の6.9%から低下した。
労働市場は依然として逼迫しており、広義の失業率は低下を続け、2025年1月は2.8%(季節調整済み)まで低下し、2023年10月7日のハマスとの衝突開始前の水準を下回った。また、予備役による臨時欠勤率も減少を続け、1月は0.6%だった。
次回の政策金利決定は4月7日に予定されている。
イスラエルとハマスの衝突の詳細についてはジェトロの特集を参照。
(アリサ・ノスキン、中溝丘)
(イスラエル)
ビジネス短信 4adea3869ccc040c