タイ政府、仏教上の祝日における酒類販売の規制をさらに緩和

(タイ)

バンコク発

2025年03月07日

タイの国家アルコール飲料政策委員会は3月4日、2025年第1回国家アルコール飲料政策委員会外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで観光振興策として、仏教上の祝日(注)における酒類販売場所の規制緩和に合意した。タイ政府は2024年12月に国際空港での酒類販売を緩和した(2024年12月27日記事参照)ばかりで、今回の決定でさらに緩和され、次の場所においても同祝日の酒類販売が可能となる。

  • 法律に基づく娯楽施設
  • 内相の助言に基づき、保健相が指定する観光地域またはエリアの施設
  • 法律に基づくホテル
  • 観光・スポーツ相の助言に基づき、保健相が指定する特別な国内または国際イベントで、多くの人が集まるイベントの施設

今後、告示案への意見公募が行われるが、同委員会委員長のプラサート・チャンタラルーントーン副首相兼デジタル経済社会相によれば、5月11日〔ウィサカブーチャ(仏誕節)〕までに施行される見込み。また、同会議では、首都バンコクのフアランポーン駅にあるエアコン付き待合エリアと、貸切列車での酒類販売も合意された。

さらに、酒類のオンライン販売に関する委員会の設置も決定し、未成年への販売防止策、タイ国民の健康および社会の安全への影響が検討される。なお、タイでは2020年12月から酒類のオンライン販売が禁止されている(2020年9月30日記事参照)。

(注)2025年は、2月12日のマカブーチャ(万仏祭)、5月11日のウィサカブーチャ(仏誕節)、7月10日のアサラハブーチャ(三宝節)、7月11日のカオパンサー(入安居)、10月7日のオークパンサー(出安居)。

(須田善也、ウォンパタラクン・ヤーダー)

(タイ)

ビジネス短信 49976763b91cefae