遼寧省、1～2月の固定資産投資と貿易額の伸びが全国上回る

中国遼寧省は3月20日、2025年1～2月の主要経済指標を発表した。固定資産投資と貿易総額の伸び率は、それぞれ前年同期比10.5％、6.2％となり、中国全体の各指標を6.4ポイント、7.4ポイント上回った（添付資料表参照）。

固定資産投資のうち、ハイテク産業投資は前年同期比11.3％増だった。インフラ投資は同2.7％の微増の一方、製造業投資は同33.1％の2桁増だった。不動産開発投資は同23.6％減と、依然としてマイナスが続いた。

貿易総額のうち、輸出は前年同期比16.2％増の622億4,000万元（約1兆3,070億4,000万円、1元＝約21円）だったのに対し、輸入は同3.4％減の544億6,000万元だった。輸出の製品別では、電気機械製品が同12.3％増の305億9,000万元、うち電気設備は同25.4％増、船舶は3.1倍と増加した。また、ハイテク製品のうち、コンピュータ統合生産技術製品は同10.1％増の15億5,000万元だった。

一定規模以上の企業（注）による工業生産増加額（付加価値ベース）は前年同期比1.8％増だった。業種別では、化学繊維製造業が14.1倍と大幅増のほか、廃棄物資源総合利用業（40.1％増）、鉄鉱石採掘・選鉱業（33.6％増）、鉄道・船舶・航空宇宙・その他輸送機器製造業（32.3％増）、電気機械・器具製造業（14.3％増）、コンピュータ・通信・その他電子機器製造業（12.1％増）、石炭採掘・洗浄・選鉱業（10.5％増）、計器・器具製造業（10.1％増）が2桁増だった。一方、自動車製造業、石油・天然ガス採掘業、医薬製造業はそれぞれ同4.8％減、1.4％減、1.2％減で、前年同期比で減少した。製品別では、民間鋼船（6倍）、変圧器（2.2倍）、工業ロボット（2倍）の増加が目立ったほか、都市軌道車両（66.7％増）と集積回路（22.9％増）なども2桁増だった。

（注）当該年の主な業務の売上高が2,000万元以上の工業企業。

（李穎）