1月の自動車販売台数は前年同月比で微減、中国ブランドのシェアは約7割に

(中国)

上海発

2025年02月19日

中国自動車工業協会(CAAM)は2月17日、1月の自動車販売台数が前年同月比0.6%減の242万3,000台、生産台数が1.7%増の245万台だったと発表した。前月比ではそれぞれ30.5%減、27.2%減だった。また、販売台数のうち国内販売台数は前年同月比で2.1%減少したものの、輸出台数は6.1%増加した(添付資料図1参照)。

販売台数の内訳は、乗用車が213万3,000台(前年同月比0.8%増)、商用車が29万台(10.3%減)だった。新エネルギー車(NEV、注)は94万4,000台(29.4%増)、自動車販売台数全体に占める割合は38.9%だった。NEVの販売台数の内訳をみると、バッテリー式電気自動車(BEV)は57万4,000台(29.1%増)と、5カ月連続で2桁台の伸び率を記録した。プラグインハイブリッド車(PHEV)は37万台(30.0%増)でNEV全体の39.2%を占めたが、伸び率は前月(83.3%増)から鈍化した。

1月の乗用車の販売台数について、ブランド国別に見ると、中国ブランドが前年同月比14.1%増の145万9,000台となった。これにより中国ブランドのシェアは68.4%を占め、2024年通年(65.2%)から3.2ポイント上昇した。その他、外資系ブランドのシェアでは、ドイツ系が13.7%、日系が9.1%、米国系が6.1%、韓国系が1.5%だった。

1月のNEVの販売台数について、国内販売台数は79万3,000台(前年同月比26.2%増)、うちNEV乗用車については15万~20万元(約315万~420万円、1円=約21円)の価格帯の車種の販売台数が最も多く、22万4,000台(21.4%増)だった。

また、1月の輸出台数47万台のうち、ガソリン車は32万台(前年同月比6.6%減)、新エネルギー車は15万台(49.6%増)だった。輸出台数の上位10社(添付資料図2参照)をみると、1位は奇瑞汽車(10.3%減、8万1,000台)だった。2位のBYDは91.5%増の7万台と、上位10社で伸び率が最大だった。

(注)バッテリー式電気自動車(BEV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)、燃料電池車(FCV)の合計。

(龐婷婷)

(中国)

ビジネス短信 eedf433c0f395c6f