2カ月間で4閣僚が交代

(コロンビア)

ボゴタ発

2025年02月12日

コロンビアでは2024年12月~25年1月までの2カ月間で、4閣僚の交代が相次いで行われた。2026年の大統領選挙を見据えた動きが見え始め、残り1年半となったペトロ政権にとっては、かじ取りがさらに厳しい状況となっている。

大蔵・公債相には、2024年12月2日からディエゴ・アレハンドロ・ゲバラ・カスタニェーダ氏が就任した。同氏は2022年から同省副大臣を務めており、コロンビア国立大学、ハベリアナ大学などの助教授や研究員、フランス開発庁でのマクロ経済学と気候変動に関するコンサルタントなどの経歴を持つ。リカルド・ボニージャ・ゴンサレス前大蔵・公債相は、2024年12月に国家災害リスク管理局(UNGRD)を巡る不正資金疑惑への関与が報じられ、グスタボ・ペトロ大統領からの要求を受け入れ、辞任していた。

外相には、1月29日からラウラ・カミラ・サラビア・トーレス氏が就任した。同氏はこれまで、大統領府行政局(DAPRE)の局長や大統領室長、社会繁栄庁長官を務め、コロンビアの歴史上最も若い30歳での外相就任となった。ルイス・ヒルベルト・ムリージョ前外相の辞任理由は明らかになっていないが、2026年の次期大統領選への準備のための可能性を一部現地報道は伝えている。

1月20日にはマリア・フェルナンダ・ロハス・マンティージャ運輸相が就任した。同氏は社会繁栄庁副長官ポストに2024年3月に就いており、以前はボゴタ都市計画研究所(IDU)所長、ボゴタ市議などを務めた。前任のマリア・コンスタンサ・ガルシア・アリカストロ氏は2024年7月に就任したばかりで、わずか半年での交代となった。

1月25日には、過去にボゴタ市事務局企画情報システム室長などを務めたベルフォール・ファビオ・ガルシア・エナオ氏が情報技術・通信相に就任した。同氏はかねて務めていた同省副大臣との兼任となる。前任のオスカル・マウリシオ・リスカノ・アランゴ氏は辞任理由について「家族のため」としているが、今後の選挙への立候補に関する報道も出ている。

(木村香菜)

(コロンビア)

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