三井物産、財閥グループのACIモーターズに出資

(バングラデシュ)

ダッカ発

2025年01月10日

三井物産は2024年11月29日、シンガポール子会社のアジア・大洋州三井物産を通じ、バングラデシュ大手財閥ACIグループ傘下のACIモーターズに出資参画することを発表した。ACIモーターズは、バングラデシュでヤマハ発動機製二輪車の組み立て・販売などを担う現地代理店で、拡大するモビリティー分野で事業展開を行っている。加えて、ヤンマーやコベルコ建機などの現地代理店でもあり、日本企業とのつながりも強い会社だ。ACIはモビリティー分野以外にも製薬や化学品、食料、農業、小売など幅広い分野で事業展開している。

人口1億7,000万を有するバングラデシュ国内市場におけるACIの存在感は大きく、グローバルネットワークを有する三井物産との協業に今後、期待がかかる。シャリフル・アラム三井物産ダッカ支店長は「三井物産はACIモーターズへの出資とともに、ACIグループとパートナーシップを強化し、モビリティー分野にとどまらず小売りや物流などにも事業展開することを目指している」と述べている(インタビュー:2025年1月8日)。

(安藤裕二)

(バングラデシュ)

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