マレーシアのオーモンド・グループ、白馬村のホテル運営へ
(マレーシア、日本)
クアラルンプール発
2025年01月08日
ホテル事業を展開するマレーシアのオーモンド・グループは2024年12月23日、長野県北安曇郡白馬村において、取得した「ザ・シェイクスピア・ホテル」のソフトオープニング式典を開催した。地元ビジネス団体関係者、食材関連企業などが出席した。ジェトロによる、同ホテルと食材関連企業との個別ミーティングも実施され、将来的なビジネス関係構築の機会も持たれた。
ザ・シェイクスピア・ホテルの特徴は3点ある。第1に、アウトドアを楽しんだ後にリラックスできる客室はシングルルームからファミリールームまでさまざまな部屋が用意されていて、モダンな設備と日本の伝統的なデザインが導入されている。第2は、料理だ。ホテル内の7つのレストランは、東南アジア料理、日本料理、イタリア料理など多様な料理を提供する。第3に、日本的なホスピタリティを提供しながらもヨーロピアンスタイルの雰囲気を持ち、さらにマレーシア人を中心とした外国人スタッフを配置することで、外国人観光客の受け入れ体制を整えている点が挙げられる。
ザ・シェイクスピア・ホテル外観(ジェトロ撮影)
オーモンド・グループは、現在のサービス水準の維持や、シーズンに合わせた効果的な事業運営を進めていく。その中で、同グループの独自性を出しつつ、地元経済・文化とうまく融合していく方針だ。将来的には、白馬村での経験を踏まえて、同様に自然が豊かな地域でのさらなるビジネス拡大も予定する。
オーモンド・グループはマレーシアを拠点とする旅行・観光企業で、ユニークな食事とサービスを提供することで知られている。また、英国とオーストラリアにも事業を展開している。
ジェトロは、労務・税務相談、ビザ取得支援、専門家との数カ月にわたる面談設定を通じて、今回の開業を支援した。
(ハズミ・マンソール、新田浩之、粕谷修司)
(マレーシア、日本)
ビジネス短信 4afcf94c6f073d62