ガザ停戦発効後3回目の身柄交換、ハマスはイスラエル人3人とタイ人5人を解放
(イスラエル、パレスチナ、タイ、米国)
テルアビブ発
2025年01月31日
イスラエルとハマスの停戦合意(2025年1月20日記事参照)に基づき、1月30日に3回目の双方の人質身柄交換が行われ、ハマスはイスラエル人3人とタイ人5人を解放した。イスラエル首相府によると、30日午前中にイスラエル国防軍(IDF)の女性兵士1人が解放され、30日午後にイスラエル人の民間人2人とタイ人5人が解放
されたという。
イスラエル・テルアビブの「人質広場」で人質の解放を見守る市民(ジェトロ撮影)
ただ、パレスチナ自治区ガザ地区での人質の赤十字国際委員会への引き渡しの際に群衆に取り囲まれたとして、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は「人質解放の際の衝撃的な光景を極めて深刻に受け止めている」と述べ、次の段階で人質の安全が確保されるまで、パレスチナ人の解放を延期するよう指示
した。イスラエル首相府
によると、その後、「仲介者は次の段階で解放予定の人質の安全な解放が保証されるとの確約を伝えた」として、イスラエルは110人のパレスチナ人を釈放したとしている(「エルサレム・ポスト」紙電子版1月30日)。
なお、イスラエル首相府によると、ネタニヤフ首相は1月29日にドナルド・トランプ米国大統領の中東担当特使のスティーブ・ウィトコフ氏と会談した。報道によると、両者は人質解放・停戦合意の完全履行などについて話し合ったとしている(「タイムズ・オブ・イスラエル」紙1月30日)。
エルサレムで会談するウィトコフ特使(左)とネタニヤフ首相(イスラエル首相府提供)
(イスラエル、パレスチナ、タイ、米国)
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