ハイデラバードでコミコン開催、4万人超が来場
(インド、日本)
ニューデリー発
2024年12月27日
インド南部テランガナ州の州都ハイデラバードで11月15~17日、「ハイデラバード・コミコン(Hyderabad Comic Con)2024」が開催された。ソニーグループのクランチロールが主要スポンサーとなり、会期3日間で4万人以上が来場した。会場ではアニメやゲーム、コミックなどをテーマに、50社以上がブースを出展し、インド人クリエーターのアート作品や、国内外の出版社による限定コミック本、フィギュアやアニメグッズなどが販売された。また、マルチ・スズキやヤマハ・モーター・インディアなど日系企業の展示も見られた。
会期中、インド人グループによる日本のアニメソングの演奏や、コスプレイベントなども行われた。「ドリームハック・インディア」と題したゲーム関連のイベントスペースでは、eスポーツ大会も行われ、特に若い世代の来場者からの関心を集めていた。
インドのコミコンは主要都市で毎年開催されているが、2024年度(2024年4月~2025年3月)は新たに3都市(コルカタ、プネ、アーメダバード)が追加され、全8都市で開催される。同国のコンテンツ市場は今後も大きく成長すると予測されており、日本コンテンツのインド国内展開にも大きな関心が集まっている。一方で、コミコンの会場では、日本のキャラクターグッズの非正規ライセンス品や模倣品が多くみられ、知財面の対策に課題が残っている。
会場の様子(アニメーションエクスプレス提供)
(ジェニカ・カルラ、川崎宏希)
(インド、日本)
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